第7話:初めての持ち込みで大玉砕!|富山の漫画家・風水鑑定士:安崎羽美
2022/12/26
こんにちは。
富山で漫画家・風水鑑定士
として活動しております、
運氣アップ創作アドバイザー
安崎羽美(鳴海マイカ)です。
これは、私がOLから転身し、
漫画家として生活できるようになるまでの
数年間の思い出のお話です。
アメブロからの転載+加筆修正となります。
内容的にはアメブロ時代から変わりませんが
初めて見て下さるかたは
お付き合いいただけたら嬉しいです。
【第7話】
初めての持ち込みで大玉砕!
当時は、今のように
SNSから声を掛けられることもなく、
オンラインで漫画を見てもらえる環境は
どこの出版社も完全に整っていない状況。
とにかく東京の出版社に直接出向いて
直接意見をいただくのがまだまだ主流の時代でした。
東京へ行く二週間前に数社の出版社にアポを取り、
作った16ページ漫画を大切に抱え、
少しでもお金を浮かすために安い夜行バスに乗り、
富山から片道6時間をかけて東京に降り立ちました。
ところで。
初めて漫画を完成させた私は、とにかく調子に乗っていました。
「名刺貰っちゃったらどうしよう~♪」
などとウキウキわくわくしていました。
(とんでもなく恥ずかしい奴(笑))
※名刺を頂く=担当さんになっていただく ということになります。
東京には以前から何度か遊びに来たことはあるけど、
持ち込みという目的で上京したのは初めてで
とにかくドキドキしていました。
一泊二日の予定で、
持ち込む出版社は大本命の出版社を含めて3~4社ほど。
大本命の出版社を一番最後にし、
他の気になる出版社へも意見を伺う予定にしていました。
正直、どこの出版社に持ち込みしたのか
あまり覚えていないんですが…(笑)、
とある一社での対応が強烈すぎてそれしか思い出にありません。
私が出した原稿を読んだ後、
一気に機嫌が悪くなる編集部の方。
「絵が下手、古い」
「話が破綻している、ひどすぎる」
「本当に漫画描く気ある?」
的な事を、ものすごい剣幕で言われました。
誉め言葉なんて一切ナシです。
ものすっっっっごくボロクソに言われてしまい、呆気にとられる私。
私は忙しいんだ、時間を返せ!
…と言わんばかりの対応に、私は萎縮するばかり。
「何か質問は!?」
と怒りの口調のまま問われ
「……ないです」
と言うのが精一杯。
本当は聞きたい事がいくつもあったんですが、
とても聞ける雰囲気ではありませんでした。
帰る時、せめてご挨拶はちゃんとしようと思って、
「貴重なお時間いただきありがとうございました」
って言ったんだけど
ガン無視されました。
いや~~~~~~~さすがに凹んだ凹んだ!!!!!
自信満々で持ち込んだからこそ余計に鼻っ柱へし折られましたね。
……まあ、今思えばあの原稿を読まされた編集部の方の気持ちになったら
わからんでもないんですが……(苦笑)
たしかに出来はひどかったし…
その後、ラストの大本命の少女漫画社に持ち込みに行ったのですが、
ボロッカスに言われたあとだったので精神的にもボロボロ状態(笑)
大本命の出版社も、
やっぱり漫画の出来に関してはいい反応ではありませんでしたが、
どの出版社よりも真摯に向き合ってくれて、
いいところと悪いところ、
ちゃんと教えてくれて、優しくて、それだけですごく救われたのでした。
(多分必死でいいところ探してくれたんだと思う…)
そのまま原稿を賞のコンテスト用として大本命社に提出し、
夕飯は、東京近郊に住んでいたお世話になっている人達と
ごはんを食べたりカラオケしたりして時間を過ごし…
再び夜行バスに飛び乗って
富山へと帰宅したのでした。
…提出した原稿は、
結局いい結果には結びつかず終わりました。(そりゃそうだ)
そんなわけで、初めての持ち込みは大玉砕でした。
やっぱり、夢を叶えるまではそうなかなかうまくはいかないもんだなあと、
漫画業界の厳しさというか、洗礼を受けた2日間でした。
でも。
絶っっっ対に漫画家になってやる。
負けるもんか!!!!
というメラメラ🔥強い意志を改めて植えつけてくれた経験でもあるので、
ボロクソに言ってくださったあの出版社の方には今は感謝していますよ(^O^)笑
続く。